城塞都市プロヴァンと秘密の地下道 Provins

城塞都市の外壁 プロヴァン パリ郊外

パリから車で1時間ちょっとの街、中世の城塞都市プロヴァン Provins へ
行って参りました。(2001年に世界遺産に登録されています。)
12世紀よりの城門と城壁であります。以前は旧市街を囲むように建っていましたが、
今は一部のみ保存されています。

パリ郊外 プロヴァン サンジャン門 12世紀建造

街の入口、サンジャン門。 Porte Saint-Jean.
残念ながら雨が強くて車内から撮った写真が多めです。

プロヴァン パリ郊外 城塞都市の外壁上部から 

城壁の上から。

プロヴァン パリ郊外 中世の建物が残る街 木組みの家

街中は中世からそのままの建物が多く残っています。

プロヴァン 10~11世紀に建てられた最古の建物 後ろにセザール塔

こちらは10~11世紀に造られた街最古の建物「ロマネスクの家」

プロヴァン 丘の上の見張り塔 セザール塔 12世紀建造

街の中心の丘に立つドンジョン「セザール塔」 建造は12世紀。

プロヴァン ドンジョンのセザール塔 狭い石造りの階段

塔内はこんな狭い階段を登って上部へ。

プロヴァンス セザール塔 ドンジョン見張り窓から サンキリアス教会 12世紀建造 ゴシック式

外部の動きを探る見張り塔だったのですね。
見下ろすはサンキリヤス教会、12世紀、ゴシック式。

プロヴァン セザール塔上部 梁 17世紀の木組み

塔の天井部の梁、17世紀の木組みです。

プロヴァン セザール塔 ドンジョンの鐘

鐘も現役です、かつては緊急通報用だったかと。

プロヴァン サンキリアス教会 12世紀建造 ピンク色の石の内部

街の中心にあるサンキリヤス教会。
内部は淡い桃色の石が優しい印象でした。

プロヴァン 地下道入口 地下礼拝堂

さて地下道へ潜ってみましょう。人気スポットなので要予約です。
入口は地下礼拝堂、中世には貧民の療養所の役目も果たしていた場所です。

プロヴァン 地下道入口

奥にポッカリと地下道の入口。
ガイドさんとともに進みます、全長10数キロの迷路は(全てを回りません、、)
「けしてはぐれないでくださいね、GPSききませんよ。」

プロヴァン 地下道 入り組んだ内部構造

アリの巣のように入り組んだ通路、これは迷ったら最後、

プロヴァン 地下道 名前の表記 OPOIX 1744

この地下道は中世の羊毛の脱色に使う特殊な粘土を採掘するために作られました。
その後は地下倉庫として使われるようになり「ここはウチの場所デス。」的な所有者名が
記されるように。これはその中でも古いもの、1744年、オポワさんかしら。

プロヴァン 地下道 David Gauthier 1857 

こちらのダヴィッド・ゴーティエさんはたくさんの房をお持ちだったよう。
あちこちに名前を残しています、1857年ですね。

プロヴァン 地下道 CLEMENT 1788  樽職人

こちらのクレモンさん、ご自分の職業を書き残しています。
Tonnelier、樽職人だったのですね。
ここに樽を保管していたのでしょう。他の房ではワイン瓶のストックの記録が書き込まれたものもありました。

プロヴァン 地下道 1839 Pierre Gar

こちらも樽職人さん、1839年。

プロヴァン 地下道 ラテン語の表記 壁の文字

ラテン語で何かな、、説明聞いてませんでした。

プロヴァン 地下道 1811 人物名 フリーメイソンの円形のサイン

ガイドさんが
「この円状のものをよく見てください、フリーメイソンの典型的な記号です。」
ふむふむ、1811年ですね、

プロヴァン 地下道 フリーメイソンのサイン

こちらもフリーメイソンが使う一種のサインであり、

プロヴァン 地下道 JAQUELIN Aの文字にフリーメイソンの特徴

ジャクランさん??同じく1811年。

プロヴァン 地下道 人物名の記述 Aの文字にフリーメイソンの特徴

もっと寄って、このAの書き方が典型的なフリーメイソンのもの、
コンパスと定規の有名なマークと同じですね。
この地下道がロッジに使われていたのは確かなようです。
この地下道に関する記録は初期からまったく存在せず
唯一の手掛かりが地下道の壁に残された文字・記号のみ。
しかしフランスのフリーメイソンの名簿はこの古い年代の物が残っておらず、
メンバー確認は不可能とのこと。

プロヴァン 地下道 イノシシのデッサン フリーメイソンのマーク

当時のフリーメイソンは複数の団体やグレードが混合していて、
多業種の職人グループが外部団体として参加していたり、
要はかなり複雑な組織だったそうです。
その各団体ごとに動物などのシンボルが決まっていて、このイノシシ(?)もただのデッサンではなく、解る人には解るものだったはずと。

プロヴァンは第1次第2次世界大戦ともにドイツ軍に占領されました。
WW2ではフランス側のレジスタンス(対ドイツ軍)の隠れ基地として
この通路が使われていた、という言い伝えが、、
でもきちんとした記録は残されていないそうです。
そのへんの実情はなんとなく想像できますが。
「この地下道は中世の時代も表で語られない用途が多かったかと思われます、」
とはガイドさんのお話。

プロヴァン 地下道 壁にフリーメイソンのマーク 複数

その他いろいろな記号が残されています。解る人には解・・繰り返し、

プロヴァン 広場 中世の物流市の場所 木組みの家

地表に出まして。中世にはその立地から一大物流市が開催される大都会でありました。
その市が行われた広場にて。

プロヴァン 石造りの家 ブティック 赤い雨戸 小さな少女 藤の花

この街のもうひとつの名物は薔薇。
13世紀に十字軍がダマスカスから持ち帰った薔薇が植えられて以来、
薔薇の栽培が盛んになりました。
街の端に広大な薔薇園があります。6月が最盛期なので次回はぜひその季節に。
薔薇のコスメやお菓子、グッズのお店がたくさんあって、そのうちの一店。

プロヴァン 名産の薔薇の蜂蜜

これは今回買った薔薇の蜂蜜。
名物の薔薇の花びらのジャムを買い忘れました、次回には必ず。


この季節の街角 

パリ郊外の街の夜 公園 ベンチ 街灯

この季節柄、寂しい写真をまたまた載せてしまいます。
寒々とした景色もけっこう好きなんです、(カラ笑顔)

もう数日たてば街はクリスマスデコレーションでキラキラに。
その写真を撮り歩くのも楽しみです、冷たい夜の外出も苦になりませんよ、
(カラ元気)

パリ郊外 夜 街灯 枯れたツタ

パリ郊外 塀の枯れたツタ 白色化

Panasonic LUMIX CM1