アジアンカルチャー情報誌 KOÏ

北朝鮮特集

こちらはフランス国内におけるアジア文化を紹介する隔月刊誌 KOÏ コイです。
この11・12月号には北朝鮮特集が組まれています。

編集長はベトナム系のユーロアジアン、Julie Hamaïdeさん。
フランスに根付いたアジア系の人口は少なくないのに、記事になる文化活動は「旧正月」くらいしかなく、だから全てのアジア系コミュニティ、そしてアジアの文化に興味を持つフランスの人々のために作りました、とのこと。クラウドファンディングで資金を募り、2017年の9月に創刊されました。

かつてはインドシナ地域に植民地を持っていたフランス(その中の現在のベトナム・ラオス・カンボジアに相当 L’indochine française.)、なので現在のフランスにはこの国々からの移民がたくさん住んでいます。+その後も移住してくるアジア系住民もけっこうな勢いで増えているように感じます。

フランスの今現在のアジア系住民の人口数が・・出てこないんですけれど、それはフランスは出生地主義を取っているので、フランス国内で生まれた子供全員にフランス国籍が与えられること(たとえ両親が違法滞在の外国人であっても、)生まれると自動的に一人のフランス人とカウントされるので、血統主義的な統計はなかなか出せないとのこと。でも北アフリカ系フランス人(フランスの旧植民地にルーツ)よりはずっと少ないのでは、と思います。
移民、差別、宗教問題を語るのはとても難しいのでちょっとパスしますが、アジア系の住民はわりと目立たず静かに生活しているように感じます。自分もその一人ですけどね。

余談で、、インドシナって印度と中国に挟まれた場所ってこと? ずいぶん大雑把な言い方だよね、とフランス人の友人に言いましたら「え、とても的確な呼び方でしょ?」え? もし日本・台湾・両コリアが「中国の東端」とかまとめて呼ばれたらムッとしますけど。

コイ 雑誌の名前 日本の錦鯉から

KOÏ?何だろう? と思いましたら、日本の錦鯉から名付けたとのこと。
逆流を登る勇姿を見習って、というコンセプトだそうです。

アジアンカルチャー誌 コイ 11.12月号 目次

現号の目次です、フランスで活躍するアジア系住民のインタビュー、料理家、インスタグラマー、歌手、画家など、

アジアンカルチャー誌 11.12月号 北朝鮮滞在記 フランス人学生

表紙の北朝鮮特集ですが、フランス人学生グループがレポする北朝鮮滞在記、この写真のようなパンフレット的ツアーレポの他に、後で必ず語られるけして写真に残せなかった闇の部分、という構成で。

アジアンカルチャー誌 文化活動カレンダー フランス国内

フランス国内でのアジア関連の展覧会やイベント、映画の告知など、

アジアンカルチャー誌 コイ 写真特集 東京築地

写真特集は東京「築地」であります。

アジアンカルチャー誌 コイ one ok rock パリ公演の告知記事 

あら、かの有名な歌手のご夫婦のご子息、という前書きはもういらないでしょうか、フランスでのコンサート(12月)の告知記事などもありました。


アラブ世界研究所

パリ アラブ世界研究所 ガラスとアルミパネルの外観

パリ5区にある Institute du Monde Arabe、アラブ世界研究所
フランスとアラブ諸国の文化交流を促進するという目的で1987年に開館しました。
アラブ諸国の定義とは・・難しいんですが、主にアラビア語が話される国ということで、現在はアラブ連盟に加盟している20数ヵ国(地域)がこの研究所に参加しています。
(このアラブ連盟というものがその時の国際情勢でメンバーの出入りがあり、今現在は21の国と地域となるようです。)
旅行者の方に人気があるミュージアムではないかもしれませんが、フランスにとってアラブ文化は切っても切れない、避けては通れないものなので(いろいろな意味で、)異文化の混じり具合の一端をぜひ一度ご覧になってください、とおすすめします。

パリ アラブ世界研究所 外観 ガラスとアルミパネル パネルの絞りで外光調整

ガラスとアルミパネルの外観は、アラブの伝統的な窓飾りがモチーフ。
カメラの絞りのような構造で、光の調整が出来るようになっています。
建築家はフランス南西部出身のジャン・ヌーベル氏。

パリ アラブ世界研究所 6基のエレベーター ガラス張り

ガラス張りのエレベーターが六基、最初に最上階まで参ります。

パリ アラブ世界研究所 9階屋上 テラス パリの展望 写真スポット

屋上のテラスよりパリの絶景。これは今年の夏に撮ったもの、
今回も撮ったのですが寂しすぎる色合いになりましてボツ。冬はですねー、

パリ アラブ世界研究所 常設展 15~16世紀のエジプトの旧約聖書 コプト語

では常設展から、15~16世紀のエジプトの旧約聖書、当時エジプトのキリスト教公用語のコプト語で書かれています。そして隣にはアラビア語の訳。
ちょうどこの辺りでガイドツアーのグループとすれ違いまして、コッソリ後をついて解説を聞いていたのですが、学芸員の方が「この大展示室は・・一言で言えばユーロビジョンです!」素晴らしい、キレイなまとめ方。確かに同じ神様を持つユダヤ教、キリスト教、イスラム教が複雑に絡み合った状態の欧州、その大元を垣間見る事の出来る展示物の宝庫です。

パリ アラブ世界研究所 15世紀のコーラン ペルシャ語のコメント入り シリア・アフガニスタン付近

こちらはアラビア語で書かれたコーランなのですが、一行ごとにペルシャ語のコメントが赤文字で入っています。15世紀の現在のイラン・アフガニスタンの国境近くのもの。
(両国ともアラブではありません、難しい、、。)

パリ アラブ世界研究所 2~3世紀のシリアパルミラ遺跡の彫像 ヘレニズム文化の影響

これは最初のほうの展示物なのですが、2~3世紀のシリアのパルミラ遺跡より。
ギリシャのヘレニズム文化の影響のあるレリーフ、墓石の一部だそうです。
シリアは2011年にアラブ連盟の加盟資格を停止されているんですね。(あ、また複雑、)

パリ アラブ世界研究所 チュニジアの花嫁衣裳

華やかにチュニジアの花嫁衣裳。

パリ アラブ世界研究所 アラブ文化の装飾品

アラブ世界の様々な装飾品の展示。

パリ アラブ世界研究所 オリエントのキリスト教2000年の歴史展 ギリシャカストリア13世紀のイコン

今回訪れたのは特別展の「オリエントのキリスト教徒・2000年の歴史」のため。
いやもう圧巻でした、そしてこのミュージアムがこんなに混んでいるのは初めて見たかもしれません。こちらはギリシャの北部、カストリアの13世紀に造られたイコン、エジプトのアレキサンドリアのキリスト教司教 Georges de Cappadoce(4世紀)が描かれています。

パリ アラブ世界研究所 オリエントのキリスト教2000年の歴史展 エジプトのキリスト教説法書 10世紀

こちらは10世紀エジプトの説法書、イエスに授乳するマリアの図。言葉はコプト語と思いますが、すみません、資料が確認出来ません。
私の写真などを並べてもなんですのでこのくらいで。とにかくオリエント(古代ローマから見て東方)のキリスト教とその他の宗教との複雑なやり取りを残す資料がわんさかと出ています。この特別展のコマーシャルスポットです、43秒。(2018年1月14日まで開催)

アフガニスタン料理 Kootchi  前菜 アフガン風サラダ

この研究所を出たあとは異国情緒でぼーっとしてしまいますので、
そんなときに嬉しいレストランがあります、出口から坂を上がってすぐ近く。
アフガニスタン料理 Kootchi、40 Rue du Cardinal Lemoine 75005
アフガニスタンはアラブではないんでしょう!?!?
すみません、そこを言われるとつらいんですが、同じくイスラム教の強い国ということでお許しください。(怒られそうだ、)
ここはパリの日本語情報誌オブニー・パリで知ったのですが(Ovniさん、いつもお世話になっております。)こじんまりとしたレストランで、パリでは珍しいアフガン料理、どのお皿も家庭的で丁寧に作られていて嬉しいのです。
これは前菜のアフガン風サラダ、不思議なスパイスがかかっています、今まで食べたことのない味わいでした。

パリ アフガニスタン料理 ジャガイモのカレー Kootchi

こちらはジャガイモのカレー、今年の夏に来たときにいただきました。
同じく不思議で複雑なスパイス使い、辛くなく、ひたすら香り高く。
バスマティ米の炊き方がとても上手で、この辺日本人はうるさくなってしまうんですが、ふわっと美味しく炊けていて嬉しくなります。

Kootchi アフガニスタン料理 パリ 鶏肉のスパイスマリネのグリル バスマティライス

これは今回頂いた鶏のスパイスマリネのグリル、美味しそうでしょう?
美味しいんですよー、次回もまたこれをいただきたいです。
スパイスがですね、何の組み合わせでしょう?今度聞いてみましょう。

Kootchi パリ アフガニスタン料理 デザート カルダモンとピスタチオのフラン

デザートはピスタチオとカルダモンのフラン、薔薇の香りが華やか。

アフガニスタン料理 パリ Kootchi 店内

アフガンの伝統小物に囲まれて。サーバーさんがとても親切、そしてランチメニュー(前菜・メイン・デザート)が今どきのパリでは珍しいほどに優しいお値段です。

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