夏休み最後の日

夏休み最後の日 コレージュ用鞄 キップリング オレンジ 猿

ついに・・今日で夏休みがお終いです。
明日の授業再開のために鞄の中身の点検中。
フランスの新学年は9月始まり、始業式などのセレモニーはなく
すぐに授業が始まります。

息子の学校は行政上の都合で6月始めに夏休みに入ってしまうので、
(授業を詰め込むのです。)
ほぼ3カ月の夏休みを享受したことになります。

いろんな面白いことがあったねー、日本では関西、フランスの田舎、
学校のことなんて忘れるくらい楽しみました。
フランスの学校は夏休みの宿題というものがほとんどないので、
何もしなければ「勉強全然しなかった!」それもOKなのですが、
やっぱりちょっと、とヴァカンス用ドリル(市販)を買わせて、
えーと、終わらせたと思います、多分。

子供たちの通う学校は、バイリンガル教育のカリキュラムを組んでいて、
うちの子達は日本語(国語と社会)の授業も受けています。
そして日本人の先生からはしっかりと宿題を出していただき、それを
仕上げたのがついさっき、「8月31日だわー、」と母も懐かしい、笑。

この一週間は30度超えの残暑で、まだ夏じゃん、という気がしましたが、
でもこちらの秋は全速力でやって来ますから、9月にはもう暖房を入れる
ことも。
またフランスの暗い季節が来るんだなあ。
いつまでたっても慣れません、こればっかりは。


「赤いセーターは知っていた」

赤いセーター 少女 

この赤いセーターは昔私が編み物を始めたばかりの頃に自分用に
編んだもの。いつのまにか娘も着れるようになって、、
というのは今回の話題と・・ほとんど関係ありません。

今回はそういう軽い話ではなくて、こちらの本は
「Le pull-over rouge  赤いセーターは知っていた (邦題)」という、
フランス最後の死刑囚とその裁判模様、冤罪の可能性を探った
ノンフィクションです。(死刑執行の2年後に発刊されました。)

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母の今夏の課題図書ということで選んだのですが、、、重いです。
1972年にクリスチャン・ラニュッチ(Christian Ranucci)という22歳の
フランス人青年が幼女誘拐殺人の罪でギロチンで処刑されました。

8歳の女の子が自宅近くから行方不明になり、別件の交通事故で警察に
追われていたラニュッチが捜査対象に浮かびました。
連行されたラニュッチは執拗な尋問により罪を認めてしまいます。

少女が「ある男」に誘われて消えた現場には少女の弟も居あわせています。
弟は、ラニュッチの車は姉を連れ去った男の車とは車種も色も違うと証言。
また犯行現場に残された「赤いセーター」そのサイズは明らかにラニュッチ
の体には大きすぎる物でした。

ラニュッチによる自白撤回、再審要求にもかかわらず世間の幼児誘拐事件
への激しい嫌悪などにより、死刑執行は異例の速さで進められます。

その後にも議論となった、証言の辻褄の合わなさ、立証の不確かさ、
真犯人らしき人物の出現など、冤罪を疑う説が盛んに検証され、フランスを
揺るがすスキャンダルになりました。
そしてこの動きは死刑廃止論へと繋がっていきます。(1981年廃止。)

日本語の翻訳版も1995年に出ていますね、タイトルはそのままで。
死刑廃止論についての自分の考えは今ここで書くことは控えますが、日本は
冤罪の可能性のある死刑囚の執行には、法務大臣が判を押さない傾向がある
と聞いて少し思うところがありました。

最後に幼児誘拐についてですが、フランスでは子供の誘拐は身近な問題です。
私たちの住む地域はかなり治安の良いほうですが、親たちの緊張感は日本社会
から見たらかなりのものと見えるでしょう。
子供への監視は厳しく、小学生の登下校には必ず保護者(監視者)がつくこと
を条件にしている小学校が多いです。
自分の子供たちは微妙な年齢なのですが、とりあえず一人で外出、留守番は
させないと決めています。
(中学生以上となると各家庭により考え方が違います。)