面倒な歴史の話は端折りつつ、、
虐殺、暗殺、毒殺(疑)、、血みどろの16世紀フランス、そんな時代を彩った
高貴な方々のポートレートをご紹介。
パリ西郊外の古都サンジェルマンアンレーのお城で、
フランス王アンリ2世展(在位1547-1559)が開催中でして、そちらでの写真です。
(あ、あさって14日までの展示です、、)
華麗な甲冑に包まれた両肩と背中、並んでみたかんじでは、けっこう大柄な方
だったようです(当時では)、170㎝+++くらいかと。
ずいぶん陰気な表情ですね、普通、王の肖像画はもっと神々しいかんじで
描かれませんか??
偉大な父王フランソワ1世と、あまりにも有名な猛妻↓↓↓
カトリーヌ・ド・メディシスの影に隠れてフランス史の中でも目立たない王様です、
残念ながら。
フィレンツェからやってきたカトリーヌ、いろいろと苦労が多かったようですが、
大変なやり手でした。3人の息子を次々とフランス王にし、娘のうち2人は
外国の王に嫁がせました。(そのうちの一人が王妃マルゴ、下にyoutube引用)
ちっとも美人でなかった、という話も有名で。
ディアーヌ・ド・ポワチエ、アンリ2世の元家庭教師兼愛妾です。
美貌と知性で名を馳せたそう、肖像画からもその魅力が伝わりますね。
また不思議なほどに老い知らずの美貌を誇っており、19歳年下のアンリ2世を
その死の日まで魅了し続けたそう。
ディアーヌとカトリーヌの丁々発止のパワーゲームは探れば探るほど面白く、、
(でも割愛。)
近年遺骨が見つかり、検査の結果、飲み続けた「若返りの妙薬」による
金属中毒で亡くなったということが分かりました。
ドロドロの愛憎劇ココに極まれり、そんなエピソードに震えます。
しかし、もうちょっと明るい雰囲気に仕上げて(忖度して)もらえなかったのか、、
幼少時にスペインで人質生活を強いられたトラウマが・・とかホントに陰気な人
だったらしいです。
王は馬上槍試合の最中に目を槍で突き抜かれ、数日後に亡くなりました。
凛々しい姿も載せましょう、この立派な鼻はお父さん譲りでしょうか。
父上、フランソワ1世。(写真はwikipwdiaからお借りしました)
これは以前載せたサンジェルマンアンレー城の中庭の写真。
アンリ2世はこのお城で生まれました、ヴェルサイユ宮殿を建てた太陽王ルイ14世
が生まれた館も敷地内にありまして、そちらはシャトーホテルになっています。
サンジェルマンアンレーはパリの中心から郊外線で30分ほどの距離にあります。
華やかで優美な古都です。ぜひ一度ご訪問されることをおすすめいたします。
過去記事で、グーグルアーススタジオでドローン撮影風に編集してみた空からの
サンジェルマンアンレー城です。(1080p60HDでご覧ください、23秒)
あともう一つ、アンリ2世が亡くなった後のお話、カトリーヌ・ド・メディシスと
その子供たち、そしてサンバルテルミの大虐殺を描いた映画「王妃マルゴ」
全編血まみれと言うなかなか強烈な絵柄の映画です。
マルゴ役イザベル・アジャーニの狂異的な美しさと、カトリーヌ役イタリアの
大女優ヴィルナ・リージの怪演が必見です。
(王妃マルゴもサンジェルマンアンレー城で生まれました。)
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