フランスの建築家ジャン・ヌーヴェル氏の造ったガラスのミュージアム、ヴェスンナ
Vesunna Gallo-Roman Museum
以前ご紹介したフランス南西部ペリグー市にある
ガロローマ時代の神殿と円形闘技場(過去記事)のすぐ脇で発掘された、1~2世紀建立のローマ式ヴィラ(特権階級の邸宅)をそのまま覆うように建てられたミュージアムです。
その当時、1~2世紀のこの街の模型図。(館内展示)
右上に楕円形闘技場、真ん中の四角い部分が神殿、その左脇がヴィラです。
発掘されたヴィラをどのように保護・展示するかということで複数の建築家によるコンペが行われ、権利を受けたのはフランス南西部ロテガロンヌ県出身の
ジャン・ヌーヴェル氏。
ガラス建築で有名は氏は、パリのアラブ世界研究所(過去記事)で一躍世界に名を知らしめた建築家です。
展示物も保存状態が良く充実しているのですが(彫刻の数々はぜひ実際にご覧になっていただきたいです)今回は光の美しく入る館内の図を中心に撮ってまいりました。
ちょっと見えづらいですが、窓の外に神殿の廃墟が見えます。(高さ24.5m)
色鮮やかな壁画が多数そのままに発掘されまして、
中央の丸い部分は噴水でした。周りには魚や貝、海の生き物の壁画が残っています。
市内各地から発掘される支柱の彫刻。
こちらは剣闘士の脚の防具。生々しく、、
小さめの家庭用ヴィーナス像。
中央は軍用のヘルメットを被ったマルス像。
アポロン像です。キリスト教が入る前のフランスの地なのだ、と思っても違和感をぬぐえず、
これは墓標なのですが、ラテン語で事細かく事情が書かれてあったりして、親戚関係がどうのこうのと、なんだか面白いです。
外はペリグー市の古く新しい(?)街並み。
この邸宅跡は新しいビルを建てようと地面を掘り起こしたところで発見されたそうです。1959年のこと、必然的に新ビル計画は白紙に。
ミュージアムのオープンは2003年、入口の丁寧に保存された大木です。
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