パリで一番フォトジェニックなミュージアムです。(私感)
パリ5区の植物園の中にあるいくつかの科学系博物館のうちのひとつ、
La Galerie de Paléontologie et d’Anatomie comparée.
長方形の建物の館内を埋め尽くす白骨、実物の迫力は必見です。
パリには何度か来たけれどまだ何か面白い場所ある?などと聞かれる場合にはこの博物館を紹介することが多いです。
ノアの箱舟のごとく、先頭で指揮をとるのは人間の体模型。
クジラが種類別に数体、
クジラの背骨です。天井の直線との対比が美しいですね。
「Cochon」豚の頭部です。説明プレートは紙のカードに美しいカリグラフィーで。
そのカードが古びて色褪せてもそのままに。
この博物館には「デジタル表示」が一切存在しません。
ふた昔ほど前のことですが、夫と一緒にこの植物園内の全博物館(+動物園)の年間パスを買い、毎日曜日に開かれる科学系のカンフェランス(一般向け)をよく聴講していました。その頃の日曜日のパリはお店がほとんど閉まっていましたので、ミュージアムと映画館にせっせと通い、、いえ、それしかなかったのですけれど、とちょっと昔話。今の日曜日のパリは休業日をとらないお店も増えて賑やかになりましたね。
階段の踊り場より。採光は両脇の大きな窓から。窓の外はパリ植物園の緑。
窓辺のダチョウ、光を通して美しいです。
以下、少々生々しい写真が入りますので、ちょっとご注意ください。
でも遠目の撮影だったり、ブレ気味の写りにしてありますので、それほど怖く思われなくても大丈夫と思います。↓↓↓
こちらはいろいろな動物の脳のホルマリン漬けです。
動物の各臓器の陳列もありまして、なかなかの生々しさ、大小の腸の展示ケースには少し気が滅入りました。
シャム(結合双生児)の標本ケース、骨格の物は子羊です。
ガラスに写り込んでいる小さな男の子はジージーと凝視中、夏休みなので子供がたくさん見学に来ていましたが、こちらの遺伝子上の問題コーナーはなかなかの注目を集め、お父さんお母さんが質問攻めにあっていました。
こちらはブレて写り込みも多い写真を選びました。
人間の胎児の骨格標本です。月齢別に展示してあって、2か月のものでも骨格はしっかりと人間なのですね、気の重くなる展示ケースです。
こちらは動物の奇形児の標本です。
・・例、右から2番目は、四肢の長骨が発達しなかった犬。
上階の古代生物の展示室へ向かいます、アールヌーヴォーの階段。
植物模様の手すり。
古代生物、主役は恐竜です。上階の採光は天窓から。
マンモス、後ろにはラスコー洞窟の壁画のコピーが描かれています。
オオツノシカ、つられて笑いだしそうな表情です、足元ステップ踏んでそう。
アンモナイトぐるぐる。
資料室。(上部にはアクセス不可)
館の外観。19世紀終わりから20世紀初頭にかけて建造された建物です。
GALERIE DE PALÉONTOLOGIE ET D’ANATOMIE COMPARÉE
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