その女性の背中は語る・ロートレック展・グランパレ美術館

その女性の背中は語る・ロートレック展・グランパレ美術館 colors-france.com nikonD800 Lautrec a grenelle grand palais グランパレ

昨年暮れにパリのグランパレで開催中のロートレック展に行って参りました。
先月アップしたエルグレコ展・パリグランパレ美術館との同時開催ペアチケット
を買って一日かけて廻りましたが、脳の処理キャパはギリッギリ、双方両極端な
方向に熱いので、かなり濃い一日となりました。

Lautrec に関して短く一息に、、(詳しくは要検索推奨)

フランスで最も古い名家に生まれた貴公子で、そのハイソサエティーの世界に
馴染まず、夜の歓楽街と女性とお酒を愛し、ショービジネス界の広告画を多数
描き、商業ポスターを芸術の域にまで押し上げた19世紀を代表する画家。

有名なキャバレーの踊り子たちの絵をしっかりと堪能しましたが、今回は
印象に残った、侘しくも美しい訳あり女性の内面を映した絵を載せていきます。

上は 「グルネルで、」というタイトル、一見、カフェあたりで一人グラスを
傾ける女性に見えますが、左側には大きな絵のキャンバスが見えます、どうも
画家のアトリエでのワンシーンのよう。背中です・・背中が重く。

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こちらは有名な「二日酔い」
モデルは当時ロートレックの恋人だったスザンヌ・ヴァラドン。
ルノワールを始め複数の大画家のモデルを務めた美貌のアイドルでした。
この時は一人息子を育てるシングルマザーで、その息子とはあのユトリロ
その当時の芸術界の、狭く入り組んだ人間模様に妄想も膨らみます。
ヴァラドン本人ものちに画家として活躍しています。
逞しい女性だったのでしょうね。

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その女性の背中は語る・ロートレック展 ・グランパレ美術館colors-france.com nikonD800 Lautrec 赤毛の女  grand palais グランパレ

ロートレックが好んだタイプのモデルで「赤毛の女・身支度」
彼は夜の世界の女性たちととても懇意にしていたそうで、彼女たちの日常生活の
ありのままの姿をたくさん描きました、どの絵もどことなく侘しく切なく温かく。

その女性の背中は語る・ロートレック展・グランパレ美術館 colors-france.com nikonD800 Lautrec divin japonais ディヴァンジャポネ grand palais グランパレ

こちらはパリの歓楽街ピガールにあった有名なキャバレー、ディヴァン・ジャポネ
のポスターです。内装が日本風に造られており、当時の売れっ子芸術家も集うお店
だったそう。現在も名前を少し変えて営業しています。Divin du monde

艶やかな女性の背中にまとわりつく紳士。
モデルは人気の踊り子アヴリル嬢と作家エドゥアール・デュジャルダン氏。

ロートレックは夜の華の女性をとりまく、粋とも伊達とも狡猾とも猥雑とも見える
男性陣の姿もたくさん描いています。
男性客だけをまとめてみるのも面白かったかな、、

その女性の背中は語る・ロートレック展 ・グランパレ美術館colors-france.com nikonD800 Lautrec grand palais グランパレ

この格好は・・商業用ポスターを描くヒントは日本の歌舞伎絵からもらったそうで
彼のサインは日本風な趣があります。↓↓

その女性の背中は語る・ロートレック展・グランパレ美術館 colors-france.com nikonD800 Lautrec  grand palais グランパレ ムーランルージュ

左下にサインと自アイコンが。ユーモラスにもシニカルにも描かれた踊り子たち、
ムーランルージュのダンサーたちでしょう。仲が良かったであろう彼女たちを
こんな風に描いても怒られなかった??、
愛嬌あるとても社交的な性格だったそうです。愛されキャラだったのでしょうね。

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9世紀から続く伯爵家に生まれ、(ブルボン家だって10世紀からですよ!)
代々からの近親婚の影響か、体躯にハンデを持ち(両足に障害)実家からは疎まれ、
享楽的ながらも辛い思いをして生き、わずか36歳の若さで梅毒とアルコール中毒に
より亡くなっています。

酸いも甘いも裏も表も見尽くしての短い人生でした。

1月27日までの開催です。(そろそろ終了間際の混雑が予想されます、、。)

インスタグラムにもお越しくださいませ。https://www.instagram.com/merumo.colors/


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