観光ビザ解禁・サウジアラビアのアルウラ展・パリアラブ世界研究所

観光ビザ解禁・サウジアラビアのアルウラ展・パリアラブ世界研究所 colors-france.com nikonD800 フランス生活色彩の記録

パリの5区にある「アラブ世界研究所」(←リンク先、過去記事に飛びます)
こちらで現在開催中の「サウジアラビア・アルウラ遺跡展」に行って参りました。
アルウラ地区とは、現サウジアラビア国内で7000年以上前から砂漠のオアシスとして
また中東地域のキャラバンの交易路として栄えた古代都市群です。

発掘がはじまったのは今世紀に入ってから、なのでまだまだ研究が進んでいる途中。
この地にイスラム教が普及する前にあった王国とその宗教・生活の様子が次第に
あきらかになっています。
(クリックするとより鮮明な拡大写真が出てきます)

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サウジアラビアの北西部 Al-Ula 地区、
その下方にある La Mecque はイスラム教聖地「メッカ」。

現サウジアラビアは中東の経済大国でありますが、かつ超保守的なイスラム王国でもあり、、、
以前は外国人観光客を受け入れるという認識や習慣がなく、メッカ巡礼かビジネス上の
理由でないと入国が難しい国でありました。最後の秘境と呼ばれた所以です。
あの北朝鮮であっても、長年パックツアー客を受け入れておりますので。

ところが、去年の9月に突如「観光ビザ」を49ヶ国に解禁し大きなニュースに。

今始まった観光・文化促進事業は、あの若きムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、
「国の経済を石油依存だけのままにしておくと、将来が見えてこない。」と
経済多角化のプロジェクト Vision 2030 を設定、観光客誘致活動もその一環です。
昨年4月には皇太子自らが来仏し、マクロン大統領とサウジアラビアの芸術活動への
支援への契約を交わしました。
ツーリズム産業の本格的な宣伝活動が始まったようです。

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砂漠気候の土地を立体パノラマとプロジェクションマッピングで説明。
美しくわかりやすく、ミュージアムの仕様も進化し続けていますね。

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この土地は有史から砂漠に浮かぶ渓谷のオアシス、貯水の技術に優れ、作物の栽培
も盛んでした・・という説明が続き、(ガラス面写り込みはその動画)

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ヨルダンのペトラ遺跡を築いた砂漠の民と同じナバテア人が造った墓群。
渓谷の岩山に掘られています。建造は紀元前1世紀から後1世紀の頃。
広範囲に渡って点在しています。こちらがアルウラ観光のハイライトです。

この地には紀元前8世紀頃から、途中ローマ帝国の支配を受け、7世紀に
イスラム教が波及するまでに3つの王国が存在しました。
そしてイスラム教以前のこの地には女神を祀る宗教があったそう。
女神さまがいらっしゃったのか、、ちょっと親近感が湧いてきました。

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墓群の発掘作業が始まってからまだ20年ほど、

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当時の葬儀の様子もはっきりとわかってきまして、アニメーションで再現、

実はこの地方について「呪われた土地」という伝承があるそうで、ゆえに
サウジアラビアの人々にとっては、この地が観光地になることに抵抗感を
持つ人も多いのだそうです。
イスラム教以前の宗教ということで若干難しい点があるのかもしれません。
この辺は今後の成り行きに不安あり? とも言われています。
観光業はまだまだ始まったばかりです。

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こちらは王国の王の立像。(神ではありません)
古代エジプト芸術の影響が見えます、紀元前1世紀のもの。

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その時代時代での言語で残された記述が豊富で、当時の文明のかなり詳しい
状況が明らかになってきています、これは楽しみ。

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こちらはですね、現在世界最古と思われるアラビア文字の表記が発掘されました。
西暦でいうと280年にあたる年代表示の入った墓碑です。(赤色砂岩の板)
ナバテア人の言語文字からアラビア文字への移行中の形のもの。
アラビア言語史を書き換えるかもしれない発見と言われています。

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紀元後になると、ラテン語表記の遺物も増えてきます、
そうです、ローマ帝国の支配がここまで迫って来ていたのでした。
「現在の歴史教科書のローマ帝国の勢力地図は実際よりも狭く、
実はもっとアラビア半島の内部まで広がっていたらしい・・」
こちらも歴史教科書の一部を書き換える可能性があるそうです。

観光ビザ解禁・サウジアラビアのアルウラ展・パリアラブ世界研究所 colors-france.com nikonD800 フランス生活色彩の記録 ヒジャーズ鉄道

「ヒジャーズ鉄道」(1900年~1922年)当時この地を支配していたオスマン帝国
(首都コンスタンチノープル、現イスタンブール)が、現シリアのダマスカスから
聖地メッカを目指して引いた鉄道です。
第一次世界大戦中にあの「アラビアのロレンス(英国軍人)」がオスマン帝国に
対するアラブ人の反乱を指導した戦いで破壊した鉄道がこちら。
1922年、オスマン帝国の滅亡と共に廃墟となり、現在は観光資源として活用され
ています。

今、旅先として注目を集めつつあるサウジアラビア。
一生に一度は見に行かないと・・と思わせる魅力的な展示内容です。
おそらく発足したばかりのサウジアラビア観光局の本気度を目の当たりにした
ように感じました。
来年1月19日までの開催です、お早めにどうぞ。

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