今夏に訪れたフランス北部パドカレ県にある第一次世界大戦・国立戦没者墓地とその大聖堂です。
今年でちょうど終戦100周年、証言者の方々はもう・・いらっしゃらないかと思いますが、今年は特に記念式典が続き、子孫である訪問者も多いようです。
フランス独特の「死者の塔」と呼ばれる建物で、中に地下礼拝堂、そして上階には、
資料館として当時の遺品が展示してありました。下のヘルメットはドイツ軍の鉄兜・シュタールヘルム。
隣接する環状のモニュメント「記憶の輪」、フランス側連合国の60万人の戦没兵士の名前が、国籍順でなくアルファベット順に刻まれています。(開戦100周年の2014年建造)
皆さん先祖の名前を探して廻ります。オットの母方祖母の苗字の数名を見つけましたが、遠い親戚かもしれません。
たくさんのモハメッドさんたち、
手前のドーム型墓標はイスラム教徒のもの、その奥、ちょっと見えづらいですが四角いものはユダヤ教徒の墓標です。
こちらはもう少し車を走らせた場所にある、第一次大戦イギリス連邦軍兵士の墓地。モニュメントには英語で [ Their name liveth for evermore ]
その同墓地、各連隊のマーク、死亡日、名前がきちんと入っていたり、いなかったり、解る範囲で作るしかなかったという墓標も。カエデのマークはカナダ連隊。
こちらは走行中に見つけた小さな戦没者墓地、鮮やかな三色旗?チェコスロバキア。
しかし停まれずUターンも出来ず、なのでgooglemapよりお借りします。
近隣にはいろいろな国・団体それぞれの集団墓地がありますが全部は回れません、、第一次大戦の戦局は、それはそれはたくさんの国・地域が関わっていて、しかも今とは国々の状態も大きく違って(名も形も!)非常に複雑。
墓地より見下ろして。このあたりはちょうど「西部戦線」がはられた緊張地帯で、海への道と北フランスの工業地帯を手に入れたいドイツ軍とフランス側連合軍が激しく戦った地域です。あの戦線に沿って掘られた「塹壕」での戦いですね。
最近の映画では、フランスのジャンピエールジュネ監督、オドレイトトウ主演(アメリのコンビ)の「ロングエンゲージメント(2004)」にあの「塹壕戦」の様子が細かく描かれています。
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