ガロローマ時代の神殿と円形闘技場

フランス ドルドーニュ県 ペリグー市 神殿の遺跡 ヴェゾヌの塔

歴史巡りの旅  inフランス南西部、今回はガロローマの遺跡を訪ねて参りました。
これはドルドーニュ県(ラスコー洞窟でも有名)の県庁所在地ペリグー市にある
不思議な姿の建物、
ガロローマ時代の神殿遺跡「ヴェゾヌの塔・La tour de Vésone 」であります。
建設は1~2世紀、高さは24.50m、円の直径は17.10m。

フランス ドルドーニュ県 ペリグー市 ヴェゾヌの塔 神殿 遺跡

もともとこの辺りはケルト系民族が住んでいた土地で、古代ローマ人はこの地を
「ガリア」と呼んでいました。
はい、そこでカエサルのガリア戦記( 紀元前 58~51 )ですね、読んでませんが
ガリア人(ケルト系人)の抵抗虚しく、ガリアの地はローマ人に侵略されていきます。
ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスが紀元前16年、この現フランス南西部を手に入れ行政区画に励みます。あれやこれやでローマ式が押し付けられましたが、ガリア人も先住の底意地を見せまして・・

フランス ドルドーニュ県 ペリグー市 ヴェゾヌの塔 神殿 遺跡

下から見上げて、圧巻であります。
そしてこの街は Vésone・ヴェゾヌ(ラテン語で Vesunna )と名付けられました。
その名前はガリア(ケルト文化)に由来するこの土地の守護女神のものなんだそうです。
そしてこの神殿に祀られていたのはそのケルトの女神様、でも建物はしっかりとローマ式。これぞガロローマ文明と呼ばれる二つの文化の融合技であります。

フランス ドルドーニュ県 ペリグー市 ヴェゾヌの塔 神殿 遺跡

上のレンガの飾りを望遠で、キレイに残っています。
その当時の建物の様子はこちらの再現図で↓

illustration du fanum et du forum de Vesunna - JC Golvin by mediolanum-santonum.fr   
illustration du fanum et du forum de Vesunna – JC Golvin
by mediolanum-santonum.fr     Merci pour les images!↑↓
上下のイラストは↑こちらのサイトからお借りしました。
神殿のかつての姿はこんなふう、まわりの回廊がなくなり、円筒の部分が残ったのですね。↓

illustration du fanum et du forum de Vesunna - JC Golvin by mediolanum-santonum.fr   

by Sité musée Gallo-romain Perigueux Dordogne

上の写真は、神殿の真後ろにあるローマ式の街並みの邸宅発掘現場。
そのままの姿でミュージアムに収められました。
壁画も保存状態が良くて彩色も綺麗に残っています。
ガロローマンミュージアム・ペリグー
by Sité musée Gallo-romain. Merci pour les images! ↑↓

by Sité musée Gallo-romain Perigueux Dordogne

上は当時のヴェゾヌ(現ペリグー市)の再現模型。右上に古代ローマ式の円形闘技場が見えます、現物が・・今でもあるんです、こちらです↓↓。

フランス ペリグー市 一世紀建立 円形闘技場の遺跡

完成は1世紀後半、140m x 116m の楕円形で、観客収容数は2万人ほど。
廃墟となってからは建物の石材に切り出されたりして、残っているのはほんの一部です。
右の通路アーチはコンクリートで補強済み、下をくぐれます。

フランス ペリグー市 円形闘技場 遺跡 一世紀建立

フランス ペリグー市 円形闘技場 遺跡 一世紀建立

1週間前のローカルニュースで、ペリグー市議会がこの11月末にこれらの歴史的建造物保護のための特別予算会議を開くことを伝えていました。
もう朽ちるにまかせて・・といった風情ですから。

フランス ペリグー市 円形闘技場 一世紀建立 遺跡

アーチの部分の石組、2000年前です・・

フランス ペリグー市 一世紀建立 円形闘技場 遺跡

闘技場内側は市民公園になっています。